歴史

身在曹營心在漢

今回もInstagramで知った故事成語より 冒頭の「人在漢心在楚」 後に頻出する「楚」にかけて、「身在曹營心在漢-身は曹営に在れど、心は漢に在り」という故事成語をもじったものですが、実はかなり熱い成語です。 出典は『三国志演義』です。 敵将曹操に投降…

朝秦暮楚

意外に見落とされがちな語学学習の肝; 文化や歴史的な背景を知ることもとっても大切 知り合いのInstagramを見ていた時にそれを痛感しました。 そこにあったのは「朝秦暮楚」という四字熟語秦と楚が取り上げられているので、恐らく戦国時代のことだろうなと…

110年の流浪の先

今年も七腳川部落の豊年祭に参加してきました。 その際に七腳川部落の南方にある壽豐で七腳川事件110周年を回顧する展示があるとのことで、現在までに続く七腳川事件の影響を学ぶために足を運んできました。 アイデンティティの喪失と模索 そんな言葉しか見…

七腳川事件

花蓮近郊の代表的な観光地、慶修院。徳島県・吉野川沿岸からの移民を中心に形成された移民村・吉野村の信仰の中心として、大正6年(1917)に「真言宗吉野布教所」として開かれました。 吉野村は台湾東部の代表的な移民村ですが、その前史には日本の官憲とア…

悪名高き油條

台湾の朝食店で見かける「油條」。 先日台湾人の友人から油條にはずるい人間、悪賢い人という意味もあると教えられました。 さっそく辞書で「油條」の項を調べると、次のように記載されていました。 ①也叫「油炸果(兒)」,是一種油炸的發酵麵食。 (「油炸…

対日意識の深層

近年ステレオタイプとなりつつある台湾の「親日」。 しかし前回指摘したように日本統治時代を扱った歴史映画では、親日とは程遠く、日本人・日本権力が抑圧者として描かれることがあります。 どうも台湾人の深層心理としては、必ずしも積極的な評価をしてい…

映画から見た日本統治時代

台湾に来て間もないころ、宣伝につられて、「大稻埕」という歴史映画を見ました。 youtu.be ストーリーとしては、昭和天皇の外遊が行われた日本統治時代にタイムスリップして、台湾独立などのために尽くすという筋。 見ていて気になったのは、日本人の描かれ…