身在曹營心在漢

今回もInstagramで知った故事成語より

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冒頭の「人在漢心在楚」

後に頻出する「楚」にかけて、「身在曹營心在漢-身は曹営に在れど、心は漢に在り」という故事成語をもじったものですが、実はかなり熱い成語です。

 

出典は『三国志演義』です。

 

敵将曹操に投降した関羽。
関羽の武芸と人物を高く評価していた曹操は贈り物を贈るなど、買収にかかりますが、義兄弟の劉備を常に思いやる関羽の姿に、曹操も次第に関羽の心は常に劉備のところにあり、自分のところにはないこと、そして遠からず自分のところから劉備の許へと去っていくことを悟ったと言います。

 

そのような関羽の心を描写した表現で、「心ここにあらず」という翻訳も見受けられますが、出典を押さえると、意味は忠義を反映させて場所はどこであれ、心は常に主人・味方の許にあるというところでしょうか。