朝秦暮楚

意外に見落とされがちな語学学習の肝;

 

文化や歴史的な背景を知ることもとっても大切

 

知り合いのInstagramを見ていた時にそれを痛感しました。

 

そこにあったのは「朝秦暮楚」という四字熟語
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秦と楚が取り上げられているので、恐らく戦国時代のことだろうなと思いつつ、その意味は分からず.....

 

教育部のオンライン辞書「國語辭典簡編本」で検索すると、次のような解説がありました。

秦和楚為戰國時代的兩大國,夾處其間的韓、趙、魏等國,時而事秦,時而事楚,反覆變化。比喻人心反覆無常。
(戦国時代の二大大国であった秦と楚、その間に挟まれた韓や趙、魏などの国は時には秦に、時には楚に仕え、常に変化していた。人の心が絶えず揺れ動いていることを例えている)

http://dict.concised.moe.edu.tw/cgi-bin/jbdic/gsweb.cgi?o=djbdic&searchid=Z00000029643

 

すなわち戦国の世の大国に挟まれた小国の現実主義的、日和見主義的なところを、定まらない人の心にかけて例えたものでした。

古代中国史を知らなければ、分からない四字熟語でした。

 

ちなみに冒頭の「人在漢心在楚」は「身在曹營心在漢」をもじったものですが、こちらの解説はまた後ほどに