高麗由来の野菜?

前回に引き続き、音訳が生んだ不思議な単語。

 

日本でもお馴染みのキャベツ、台湾では「高麗菜」と表記されます。

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「高麗」というと、朝鮮半島や韓国を連想しますが、その由来を調べるとどうもそうではないらしいのです。

 

台湾にキャベツが持ち込まれたのは17世紀ごろ。当時台湾を統治していたオランダ人やスペイン人によってもたらされました。そのキャベツ、オランダ語では「Kool」、スペイン語では「Col」と発音されますが、その発音が台湾語の「高麗」に似ているため、音訳として「高麗」という文字がふられたそうです。

 

ちなみに俗説として日本統治時代にキャベツを売り込む際にキャベツの栄養価の高さに注目して、高麗人参に匹敵すると宣伝したために、後に「高麗菜」となったという説もあります。

 

さてどちらが正解か