新年快樂!
春節(旧正月)が過ぎると、友人、知り合いと顔を合わす度に「新年快樂!」という挨拶を交わします。
「新年快樂!」という挨拶は、辞書的には「明けましておめでとう!」という意味になるのですが、実は春節の前にも「新年快樂!」という挨拶を普通に交わします。
この場合の意味は「よいお年を!」ということでしょうか。
辞書的な理解をすると、奇妙な感じがしますが、「快樂」という言葉自体に「祈念する」というニュアンスが含まれているのではないかと思います。
同様に車内アナウンスなどでよく見聞きする「旅途愉快(よい旅を)」はもともと「祝您旅途愉快」であったものが「愉快」が祈念するというニュアンスを持つことから「祝您」が省略されることがあると思います。
ちなみに「新年快樂!」が使えるのは春節前後に限らず、元旦の前後にも使えます。
中華圏では、西暦と旧暦、それぞれの年越しがあるので、元旦から春節までの期間が年明けであり、年の瀬でもあると、日本人としてはある意味で微妙な時間感覚なのですが、日本的な感覚で言うと、クリスマスからお正月までの期間のような感じでしょうか。
流れる時間は同じなれど、その肌感覚は意外にも違うのです。